人生相談りきいし整体です。
山形新聞の「やましんサロン」に父親のことを綴った
私の投稿が載りました。
大変嬉しいです。
反響も多少ありまして、これもまた、嬉しいことでした。
父親も喜んでいてくれていると思います。
なお、掲載時は、題名が少し手直し入りましたが、
本文は、そのまま載せて頂きました。
感謝致します。

亡き父に会いに行く方法

8年前、私の父はこの世を去った。
私が子どもの頃、父は「鍵っ子にさせたくない」という理由で、脱サラして自宅で魚料理屋を始めた。素人料理人だと陰口を叩かれたこともあったようだが、父の焼き魚は絶品だった。

私の部屋は、自宅兼店舗の2階。店のダクトの真上にあり、焼き魚の匂いが上がってくると、「お客様が来ている」という証拠で、子ども心に安心したものだ。父は店に顔を出した私を嫌な顔ひとつせず抱きしめてくれた。その腕からは、焼き魚の香ばしい匂いがしていた。

あの香りは、私にとって父との思い出そのものだ。
49歳になった今、居酒屋で一人飲むとき、私は必ず焼き魚を頼む。その匂いが鼻をくすぐると、まるで父が隣にいるような気がして、「頑張れよ」と励まされる気がする。

焼き魚を食べることは、私にとって父に会いに行く儀式だ。
今日も父に会いたくて、焼き魚を一口頬張る。
お父さん、私は元気にやっているよ。
いつか涅槃で再会したら、焼き魚を肴に、一杯やろう。

#山形新聞
#やましんサロン