世の中は変わり続ける。かつての常識は塗り替えられ、当たり前だった景色はどんどん姿を変えていく。
若い頃、何度も足を運んだ店はいつの間にか消え、懐かしい人々の姿も見えなくなっていく。かつて共に笑い、語り合った人たちの訃報を耳にすることも増え、ふと気づけば、どこか空間そのものが希薄になったような感覚に包まれる。まるで現実世界が少しずつズレていくような、パラレルシフトを感じる瞬間がある。
それでも、自分が若い頃に想像していた40代、50代とは、ずいぶんと違う。昔思い描いていたよりも、ずっと若く感じる。社会が変わったのか、自分が変わったのか、それとも世界そのものの流れが変わったのか。
ただひとつ確かなことは、現実の出来事よりも「自分の頭の中にある世界」が、その人自身の現実を作り上げているということだ。
スピリチュアルとリアル、陰と陽。そのバランスをどう取るかで、世界の見え方も変わる。
過去にしがみつけば、時代の流れに押し流されるように感じるかもしれない。けれど、変化を受け入れ、今の自分を慈しみ、ご機嫌でいることができれば、たとえ世界が移り変わろうとも、自分の内側は穏やかに満たされていく。
変化は避けられない。どんなに抗おうとも、昨日と同じ今日が続くことはない。私たちは日々、目には見えない何かに導かれながら、自分の歩むべき道を選んでいる。
スピリチュアルの世界では「今ここ」に生きることの大切さが説かれる。過去の記憶や未来の不安に囚われるのではなく、この瞬間、自分が何を感じ、何を選択するか。それが私たちの現実を創り出している。
一方で、リアルな世界は私たちに様々なルールや常識を押し付けてくる。仕事や家庭、人間関係、経済的な問題──それらは確かに無視できるものではない。しかし、そのすべてを背負い込み、心をすり減らしてしまっては、本来の自分を見失ってしまう。
陰陽のバランスが大切だ。スピリチュアルな視点だけで生きていれば、現実世界での責任を放棄してしまうかもしれない。逆に、リアルな世界だけに囚われてしまえば、魂の声を無視し、ただ流されるだけの人生になってしまう。
だからこそ、自分自身を大切にし、ご機嫌でいることを最優先にするべきだ。他人の価値観に振り回されるのではなく、自分が心から望む生き方を選び取ること。そのためには、日々の小さな幸せを見つけることが重要だ。
朝の陽ざしを浴びながら深呼吸する。好きな音楽を聴く。美味しいものを味わう。気の合う人と語り合う。そんな些細なことが、私たちの心を整え、現実世界をより豊かにしていく。
どんなに時代が変わっても、自分の内側にあるものは変わらない。だからこそ、自分自身の心を整え、ご機嫌でいること。
それが、どんな時代にあっても、最も大切なことなのだ。
