📜 2025年12月15日の珠玉のメッセージ
私は、紫微斗数鑑定師であり、整体師であり、ライターでもある。
そしてもう一つ、どうしても外せない顔がある。
魚を扱う料理人の顔だ。
かつて父が営んでいた魚料理店には、
なぜか牛すじ煮込みがあった。
魚屋なのに牛すじ煮込み。
今ならツッコミどころ満載だが、当時それを野暮だと思う客はいなかった。
むしろ、その一杯には「場を緩める力」があった。
ぐつぐつと煮込まれ、
余分なものが削ぎ落とされ、
最後に残るのは、柔らかさと旨み。
私はいつしか、牛すじ煮込みと身体の不調のあいだに
妙なシンパシーを感じるようになった。
健康雑誌で「コラーゲンは腰痛に良い」と読んだのがきっかけだったかもしれない。
それ以来、身体が重いとき、心が詰まるとき、
私は牛すじ煮込みを食べてきた。
理屈か、思い込みか、プラセボか。
そんなことは正直どうでもいい。
食べ終わるころには、身体の芯が少し緩み、
「まあ、いいか」と思えている自分がいた。
整体も同じだ。
占いも同じだ。
言葉も、料理も、本質はひとつ。
人を緩めること。
紫微斗数で星を読むときも、
私は未来を断言したいわけじゃない。
「あなた、もうそんなに力を入れなくていいですよ」
そう伝えたいだけだ。
だから最近、よく思う。
いつか、庭先で週に一度だけ、
「牛すじ煮込み」お玉一杯300円の会をやりたいと。
整体師の料理人による謎のイベント。
肩書きは多いが、やることはシンプル。
ただ煮込んで、よそって、渡すだけ。
参加要件はひとつ。
生きづらさを感じているお一人様であること。
話さなくてもいい。
笑わなくてもいい。
ただ、湯気の立つ牛すじ煮込みを受け取り、
静かに食べてくれればそれでいい。
人は、治そうとすると固くなる。
でも、緩めると勝手に整い始める。
今日の星も、そう告げている。
「治そうとしなくていい。
緩めなさい」と。
人生は、
正解よりも、ぬくもりで回復する日がある。
今日はそんなことを思いながら、
また鍋に火を入れる。
牛すじが、静かに、静かに、
ほどけていく音を聞きながら。





